観客の皆さんのすぐそばでパレードしました。

　カリフォルニア・ディズニーランドでは､１２月２８日にデイパレード、２９日にナイトパレードに出演しました。 　
　いつもはパレードを楽しむほうの私たちですが、今回は観客の皆さんに楽しんでいただけるよう､せいいっぱい音楽の楽しさを表現しました。パレードの途中、メインストリートで一時停止してのパフォーマンスは「江南スタイル」をステップつきで演奏しました。観客の人たちはステップをみて歓声を上げ、大きな拍手を送ってくれました。 　
　ナイトパレードではライトアップされているオーロラ城の姿や大きなクリスマスツリーを目の前に見ながら歩くことができ､とてもきれいで感動的でした。

「スーパー・マリオ・ブラザーズ」の出演者たち。

　１２月３０日にはパサディナ・シティーカレッジのアメリカンフットボールのフィールドで行われたバンドフェスティバルに出場しました。このイベントではローズパレードに出場する団体がドリルショーを披露します。
　１曲目「パイレーツ・オブ・カリビアン」は今年のマーチングコンテストの演技を今回のためにマイナーチェンジしたものを演奏しました。２曲目「スタンド・アローン」をゆったりと聴かせた後は､演出の準備をしてきた３曲目の「スーパー・マリオ・ブラザーズ」です！
　音楽に合わせてダンスを踊ったりしてゲームの中のマリオの雰囲気を作り出していきます。忍者に囚われたピーチ姫を助けるためにマリオとルイージが戦います。とその時！なんとダースベーダーが現れてマリオから忍者までライトサーバーで斬り倒してしまうのです。そして､ついにはピーチ姫までも！この予想外な展開に会場はスタンディングオベーションになり、ダースベーダーは拍手喝采､会場の注目を一気に集め人気者となりました。

　1月1日には今回のメインイベント、世界最大級のパレード、ローズパレードに参加しました。早朝４時４５分に集合をして、バスに乗り込み、パレードが行われるパサディナに向かいました。スタート地点へ到着後、空を見上げるとアメリカ空軍機が飛行機雲でHAPPY NEW YEARなどの文字を描いています。９ｋｍの道のりを絶対全員で完走すると心に決め出発です。 　
　パレードのコースに出るといきなりの拍手と声援です。少し緊張しながら行進は始まりましたが､アメリカの人たちの明るい歓声や笑顔、手を振る姿や一緒に踊る姿を見て自然に演奏する側も笑顔にあふれ演奏・演技にも想いが込められます。意外に早く一番の見せ場１１０度ターンに達しました。客席用のスタンドもかなりの高さまでセットされ観客数もさらに増え､数多くのテレビカメラがこちらを狙っていることも演技しながらでもよくわかります。無事１１０度ターンでのトリックターンを終えると､今まで聞いたこともないような大きな歓声がスタンドから湧き上がりました。トリックターンはアメリカの人たちの心をとらえたようです。観客と一体になりパレードをつくっていることを実感し感動しました。

新年を祝うパレード。たくさんのの観衆を前に堂々と演技できました。

　今回のアメリカ演奏旅行での一番の収穫は音楽を楽しむことの大切さを学んだことです。約２週間のアメリカ滞在の中では､食事の量の多さに驚いたこと､ 戸惑いながらも英語で一生懸命コミュニケーションしたこと、 日差しの強い大空の下､エンジェル・スタジアムの駐車場で練習したこと、 カリフォルニアでしか味わえないハンバーガー「In-N-Out」をみんなで完走した後、美味しく食べたこと、 ディズニーランドでみんなそろってファンタズミックを見たこと、 ワークショップで緊張しながらも初見でいろいろな曲をスタジオでレコーディングしたこと、 ローズパレードに出場している他の団体のメンバーとピンバッヂを交換したこと、 ホストファミリーにとても温かく迎えられ優しく接してもらったこと、 ケネディ高校での最後のコンサートでの感動､ そして一緒に過ごした仲間たちとアメリカの人たちの笑顔など思い出でいっぱいです。
　アメリカでしかできない貴重な経験は深く心に刻まれて一生忘れることができない大切な宝物になりました。今回の演奏旅行でご支援をいただいた方々に感謝いたします。