平成19年5月4日から5月7日まで愛知県立名古屋南高校吹奏楽部は「上海之春 国際音楽祭」に招聘され、上海の中心部「世紀広場」にてマーチング演奏とコンサートを行いました。
部員103名の中から2,3年のうちの55名での演奏旅行となりました。愛知県内の公立高校吹奏楽部の海外渡航は初めてのことでしたが、上海では観客の熱い声援や歓声の中で充実した演奏が出来ました。
その模様を紹介します。
たくさんの方にお出迎えをしてもらって感激する部員一同。
5月4日、朝7時、中部国際空港に集合。JAL613便にて9時10分名古屋から上海に向けて出発しました。
現地時間10時45分、上海浦東空港に到着、隅丸上海総領事、宝山中学(日本では高校にあたる)の生徒さんをはじめ多くの方がお出迎えをしてくれました。
会場ではたくさんの拍手と歓声をいただきました。
5月5日、朝6時、ホテル発、7時から世紀広場でマーチングのリハーサルが始まりました。広場の周りの南京東路は終日歩行者天国になっています。上海の人たちは朝が早いのか、もう大勢の人たちが取り巻いていました。
上海、北京、香港、台湾、そして日本から本校吹奏楽部のあわせて8つの出演団体が次々とリハーサルをしていきます。この時から名古屋南高校の演技中、終了後は観客の反応がよく、会場ではリハーサルにもかかわらず拍手と歓声が沸きました。
9時からの開会式では全参加団体の演奏による「万博の角笛」ファンファーレで華やかに開幕。本番ではさらに多くの観客が会場を取り巻き、名古屋南高校の演技は熱狂的な拍手や歓声と共に絶賛されました。
「日本民謡メドレー」で、客席も一緒に盛り上がりました。
全団体演奏終了。ホテルへ戻り昼食後、夜のコンサートに向けての練習をしました。ホテルの駐車場で椅子を並べての野外練習でした。
夕食後、再び世紀広場へ移動して19時からコンサートの本番です。「日本民謡メドレー」「となりのトトロメドレー」「テキーラ」を演奏しました。和太鼓演奏や法被を着ての振り付けに
、一曲目が始まるや否や観客からの反応が舞台に伝わる大歓声と拍手でした。「となりのトトロ」では「まっくろくろすけ」を会場に投げると、取り合いになり乱闘が起きそうなほどの人気ぶりでした。最後の「テキーラ」では会場は大きな歓声と手拍子であふれかえり、いつにも増していい笑顔で演奏することが出来ました。
5月6日は一日市内観光。翌7日の最終日は午前中市内散策後、上海総領事公邸へ移動して昼食会と上海の高校生との交流会が行われました。上海甘泉中学の皆さんによる胡弓や笛など中国の民族楽器の演奏が披露されたあと、本校はフルートとクラリネットアンサンブルを披露しました。
民族衣装を着て演奏する、上海甘泉中学の皆さん。
上海総領事公邸の中庭で演奏を披露しました。
その後の交流会では中庭の芝生で広場でいつの間にやら「鬼ごっこ」や「だるまさんが転んだ」などで童心に帰って遊んでいました。総領事公邸の芝生で走り回ったのは本校の生徒が初めてだそうです…。
名古屋南高校吹奏楽部は上海で多くの人に感動を与える演奏ができ、上海でも大好評でした。また、主催者をはじめとして、多くの方から演奏・演技はもちろん、その笑顔の素晴らしさをほめていただきました。
この海外演奏旅行を通して、音楽は言葉や国境を越えて感動を共有できるものだということを実感して帰ってきました。一生の宝物となる素敵なゴールデンウィークでした。